1→腹臥位は主に肺の上部に貯まった痰を排出するのに有効ですが、外側肺底区にある痰に対しては不適切です。
2→45度前方へ傾けた側臥位は肺の前部にある痰の排出に有効です。しかし、このケースでは右外側肺底区の痰の排出を目指していますので、この体位は不適切です。
3→背臥位は一般的に呼吸のために使用されますが、痰の排出には特に効果的ではありません。
4→側臥位は特に外側肺底区の痰を排出するために最も適切です。具体的には、病者を健康な側(この場合は左側)に向けて横にします。この体位により、右外側肺底区の痰が重力により中心部に移動しやすくなり、呼吸道から排出しやすくなります。したがって、選択肢4が正解です。
5→45度後方へ傾けた側臥位は肺の後部にある痰の排出に有効ですが、今回のケースでは右外側肺底区の痰を対象としているため、この体位は適していません。