1→基礎代謝は、体が安静状態、具体的には寝ている状態で消費するエネルギーの量を指します。これは、心臓の動きや呼吸など、生命を維持するための最低限のエネルギー消費を表します。従って、安静臥床で計測するというこの文は正しいです。
2→体温が上昇すると、体はその温度を下げようとします。そのプロセスでエネルギーを消費し、基礎代謝は増加します。従って、この文も正しいです。
3→一般的に、同性かつ同年齢であれば、体表面積が大きいほど基礎代謝も大きくなります。これは、体表面積が大きいと、エネルギーを失う面積も大きくなるため、基礎代謝が多くなるからです。従って、この文も正しいです。
4→謝当量(METs)は、作業時代謝量 ÷ 基礎代謝量で表す。
代謝当量(METs)は、実際には「作業時代謝量 ÷ 安静時代謝量」で計算されます。ここで重要なのは、基礎代謝と安静時代謝は同義ではなく、安静時代謝は覚醒している状態での安静時のエネルギー消費を意味します。したがって、この文は誤りです。
5→これも正しい文です。食後に蛋白質を摂取すると、脂質や炭水化物に比べてエネルギーの消費(特に体温の上昇に関連したもの)が大きくなります。これを食事誘発性熱産生と言います。蛋白質は他の栄養素に比べてTEFが高いとされています。