1→胸腰部屈曲の基本軸は仙骨後面、移動軸は第1胸椎棘突起と第5腰椎棘突起を結ぶ線である。関節可動域測定法での測定姿勢は立位、腰かけ座位または側臥位にて行う。図1は基本軸、移動軸、測定姿勢も正しい。
2→頚部屈曲の基本軸は肩峰を通る床への垂直線、移動軸は外耳孔と頭頂を結ぶ線である。測定姿勢は原則、腰かけ座位にて行う。図2は基本軸が肩峰を通っていないため不適切である。
3→肩甲帯挙上の基本軸は両側の肩峰を結ぶ線、移動軸は頭頂と肩峰を結ぶ線である。図3は基本軸が両側の肩峰を結ぶ線ではないため不適切である。
4→手屈曲の基本軸は橈骨、移動軸は第2中手骨である。測定姿勢は前腕を中間位とする。図4は基本軸、移動軸ともに正しい。
5→母指橈側外転の基本軸は示指(橈骨の延長上)、移動軸は母指である。図5は基本軸が中指となっているため、不適切である。