45歳の女性。脊髄小脳変性症。ADLは自立している。独歩は可能で、会社へは電車で通勤している。最近ふらつきが多くなり、ときに転倒することがあるという。 この患者に指導する内容として適切なのはどれか。
正解!
不正解 答え 3
1→脊髄小脳変性症に伴う協調運動障害に対する指導としては有効ではない。
2→眼球運動による前庭刺激運動は、前庭機能障害に伴う平衡感覚障害に対し実施する運動療法である。
3→立位での下肢筋力増強訓練は、筋力の低下を防ぐだけでなく、運動失調に伴うバランス障害にも効果的である。
4→メトロノームなどを用いた外的リズムに合わせた平地歩行は、パーキンソン病にみられるすくみ足に対する運動療法である。
5→運動失調が見られる場合、T字杖での歩行は不安定であるため不適切。脊髄小脳変性症での歩行訓練には4点杖が用いられることが多い。