第48回理学療法士国家試験 午前7

1→プラスチック製短下肢装具は腓骨頭下部からやや遠位の高さに設定する。選択肢1では、そもそもヒラメ筋起始部は腓骨頭下部より遠位にあるため、下げることになっていない。

2→足関節部の固定性を強化（コリュゲーション）してしまうと、かえって立脚後期は短縮してしまう。固定により背屈方向へたるみにくくなるからである。

3→立脚後期の安定性向上には、中足指節関節の伸展（フォアフットロッカー機能）が重要である。中足指節関節部から遠位を切除することで、立脚後期の中足指節関節が伸展しやすくなる。よって、立脚後期が延長し安定性も向上する。

4→アーチサポートは立脚中期の安定性向上に関わるものであり、立脚後期の延長に関わる可能性は低い。

5→ベルクロを緩めてしまうと足部の安定性が低下してしまう。症例は安定性がすでに低下しているため、さらに不安定さを助長する恐れがある。