60歳の男性。10年前にParkinson病と診断された。日常生活は自立している。 すくみ足のため自宅で頻回に転倒するようになった。 この患者に対する指導で適切なのはどれか。
正解!
不正解 答え 5
1→Parkinson病の歩行の特徴として、突進歩行・小刻み歩行がある。スリッパを履いた場合、すり足歩行が助長され転倒リスクが上昇するため不適切である。
2→小脳機能障害で適応である、運動失調に対して重錘を用いたアプローチを行うので不適切。
3→突進歩行、小刻み歩行が特徴のためT字杖などは不要である。抑速付き歩行器等は検討しても良い。
4→日常生活は自立できており、歩行可能なため車椅子の使用は不要。住環境の整備等を実施する必要がある。
5→Parkinson病の4大徴候として、安静時振戦、姿勢反射障害、無動、固縮がある。 本症例は、日常生活は自立出来ているものの、転倒を繰り返しているので、住環境の整備が必要と思われる。手すり等の設置により、上肢で支えることができるため、転倒リスクを下げることができる。よって、手すりを設置するなどの住宅改修が適切である。