第47回理学療法士国家試験 午前8

1→観念失行では使い慣れているはずの道具が上手く使えない、日常の一連の動作の順序が正しく行えないなどの症状が出現する。問題文より、スプーン操作が行えていない。

2→視覚性失認では見えているのにも関わらず、その対象が何かわからず、名称や使用用途もわからない状態である。本症例は、スプーンが食事に使われることは理解している。

3→運動維持困難とは作業への集中が困難となり、1つ、ないし2つの動作の同時遂行ができなくなる。問題文からは読み取れない。

4→スプーンの柄を握りこむ動作が行えており、運動麻痺があるとは考えにくい。

5→問題文に位置覚や振動覚の障害を示唆する記載はない。