第56回理学療法士国家試験 午前38

1→無動の兆候は認められないため誤り。無動はパーキンソン病の特徴の一つである。

2→麻痺の程度にもよるが両上肢を使用していることから片麻痺とは考えにくいため誤り。

3→姿勢の同様は認められなかったことから、運動失調の可能性は低いと考えられるため誤り。

4→椅子からの立ち上がり動作に、両上肢で大腿前面を支持することで、下肢の伸展を上肢で補助していることが疑われ、さらに早期に膝関節伸展をしていることからも両下肢筋力低下が最も考えられる。

5→股関節の伸展可能域制限がある場合は、動作よりも姿勢が特徴的になるため、本症例の問題点としては考えられない。