第53回理学療法士国家試験 午前1

1→股関節外転筋力の筋力低下が存在するとDuchenne歩行が見られることがある。 筋力検査の重要度は高い。

2→変形性股関節症を発症して10年経っているため、股関節の形態的変化(関節裂隙の狭小化、骨棘・骨硬化の形成、大腿骨の圧潰、股関節内転拘縮など)が疑われる。脚長差が生じる事が多い。

3→変形性股関節症を発症して10年経っているため、荷重時痛や運動開始時の痛みが出現している可能性が高い。また、手術を予定していることから疼痛が強くADLに支障をきたしていると考える。

4→反射検査は中枢神経の障害を評価するもの。変形性股関節症で中枢神経の障害は考えにくい。

5→変形性股関節症は関節軟骨の変性や関節裂隙狭小化、骨棘の形成により可動域制限が生じる。特に、股関節内転制限がみられるとDuchenne歩行になる可能性が高い。