生後4か月の乳児。健診で股関節の異常を指摘された。来院時に右股関節の開排制限を認めたため、股関節のエックス線単純検査を行った。 この患児の股関節のエックス線単純写真を別に示す。行うべき対応として適切なのはどれか。
正解!
不正解 答え 5
1→股関節脱臼を起こしているため放置すると変形性股関節症をきたしやすい。早期に治療が必要。
2→ギプス固定は股関節脱臼の適切な治療ではない。
3→観血的整復術は保存療法が困難な場合の選択となる。まずは、装具療法を行うべきである。
4→装具療法で改善しない場合に行う。オーバーヘッド牽引は、発育性股関節形成不全に対する治療で牽引期間は約6週間。
5→リーメンビューゲル装具は、発育性形成不全の患者の下肢を固定する装具で、脱臼状態の治療のための装具であり、生後4ヶ月の乳児に第1に行うべきである。