66歳の女性。左中大脳動脈領域のアテローム血栓性脳梗塞でBroca失語と重度の片麻痺を認める。 理学療法実施の際、コミュニケーションに対する配慮で正しいのはどれか。
正解!
不正解 答え 4
1→Broca失語の場合、言語表出に障害を来し、言語理解は比較的保たれている為、使用頻度の低い単語を用いる必要はない。会話を円滑に行う配慮をするのであれば、使用頻度の高い単語を用いることが望ましい。
2→Broca失語の場合、言語表出に障害を来す。そのため、こちらが先回りして単語を言うことで、言語表出の機会を失うこととなり、言語の再獲得の面を考慮すると望ましくない。時間は要するが、表出を促したり、yes/noで答えることができる質問を行ったりする工夫を行うことが望ましい。
3→Broca失語の場合、言語理解は比較的保たれているが、わざわざ長い文章で話しかける必要はない。言語表出のことを考慮すると、端的でわかりやすい単語を用いて伝えることが望ましい。
4→Broca失語の場合、意思伝達には易しい漢字を用いることがよいとされる。
5→非言語でのコミュニケーションは必要に応じて行っていく必要がある。