平成31年度(第54回)理学療法士国家試験問題|午後-19問〜午後0問

第54回国家試験 午後1

可動域制限のない患者に図のような肢位をとらせたところ5秒間保持できた。Danielsらの徒手筋力テストにおける段階3以上と推測できる筋はどれか。

第54回国家試験 午後2

Danielsらの徒手筋力テストにおける段階4の検査方法で正しいのはどれか。

第54回国家試験 午後3

20歳の男性。運動時に膝関節痛を訴える。実施した検査を図に示す。
この検査はどれか。

第54回国家試験 午後4

20歳の男性。運動時に膝関節痛を訴える。実施した検査を図に示す。
この検査で陽性となった。疑うべき病態はどれか。

第54回国家試験 午後5

20歳の男性。肩関節の疼痛を訴える。図に示した状態から手背を腰部から離すように指示したところ、離すことができなかった。
筋力低下が疑われるのはどれか。

第54回国家試験 午後6

26歳の男性。20歳ころから乗り物のつり革を握ると放しにくいことを自覚し始め、四肢遠位筋優位の筋力低下を自覚するようになった。母親にも同様の症状がある。前頭部に脱毛があり、側頭筋や咬筋が委縮し、顔の幅が狭く頬がこけた顔貌をしている。
認められる可能性が高いのはどれか。

第54回国家試験 午後7

人工呼吸器のモニターに示される気道内圧と肺気量位を図に示す。
理学療法前後で図のような変化がみられた場合、呼吸器系に生じた変化として考えられるのはどれか。
ただし、対象者の自発呼吸はなく、人工呼吸器による陽圧変化のみにより肺気量位が変化しているものとする。

第54回国家試験 午後8

75歳の男性。右利き。脳梗塞による右片麻痺。右短下肢装具を装着し四脚杖を使用して介助なく20mまでの歩行が可能である。食事は左手で普通のスプーンやフォークを使用して介助なく可能だが箸は使えない。
歩行と食事のFIMの点数の組み合わせで正しいのはどれか。

第54回国家試験 午後9

ある薬物を投与する前後の運動開始前・中・後の血圧の変化を示す。この薬物の作用はどれか。

第54回国家試験 午後10

生後8か月の乳児。運動発達の遅れがあり、療育施設にて理学療法を受けている。図のような姿勢を示す。
優先して行う運動はどれか。

第54回国家試験 午後11

頸髄損傷者の立ち上がり動作を図に示す。
Zancolliの四肢麻痺上肢機能分類における機能残存レベルはどれか。

第54回国家試験 午後12

頚髄損傷者の立ち上がり動作を図に示す。
この患者において機能していると推測される筋はどれか。

第54回国家試験 午後13

75歳の男性。脳梗塞による左片麻痺。発症後1か月で回復期リハビリテーション病棟に転棟した。平行棒内歩行にて立脚相で図のような状況を呈した。
立位歩行練習時の患側への対応で適切ではないのはどれか。

第54回国家試験 午後14

40歳の男性。長時間の立位により右下肢の疼痛が生じるようになったため受診し腰椎椎間板ヘルニアと診断された。右の片脚立位で踵の挙上ができなかった。
重度の感覚鈍麻が疑われる部位はどれか。

第54回国家試験 午後15

脊髄損傷患者のトランスファーボードを用いた車いすからベッドへの移乗動作を図に示す。
この動作を獲得目標とする残存レベルはどれか。

第54回国家試験 午後16

NICUにおける低出生体重児の腹臥位での姿勢を図に示す。
この児に対するポジショニングで適切な肢位はどれか。2つ選べ。

第54回国家試験 午後17

82歳の男性。15年前から動作時の息切れ及び咳や痰の増加がみられ、自宅近くの医療機関にて加療していた。徐々に動作の呼吸困難感が強くなり、入浴動作で息切れを感じるようになっている。2年前から在宅酸素療法が開始されている。動脈血ガス分析は、PaO2:65Torr、PaCO2:47Torr、HCO3-:29. 5mEq/L、肺機能検査は、%VC:62%、FEV1%:42%であった。吸入薬として長時間作用性β2刺激薬、長時間作用性抗コリン薬が処方されている。
本症例に有酸素運動を行う場合の運動強度として最も適切なのはどれか。

第54回国家試験 午後18

60歳の女性。心不全。運動療法中に心室性期外収縮が確認された。この時の心電図を下図に示す。
この心室期外収縮について正しいのはどれか。

第54回国家試験 午後19

70歳の男性。食道がんを内視鏡的に切除した後に放射線療法を行ってから6か月が経過した。
今後予測される放射線療法の副作用はどれか。

第54回国家試験 午後20

65歳の男性。右利き。突然の意識障害で搬送された。くも膜下出血の診断で、破裂脳動脈瘤のクリッピング手術を施行された。発症後3か月の頭部CTを下図に示す。
この患者に出現しやすい症状はどれか。