令和元年度(第55回)理学療法士国家試験問題|午後-19問〜午後0問

第55回国家試験 午後1

小児を裸足で方眼紙の上を歩行させた図を示す。
重複歩距離はどれか。

第55回国家試験 午後2

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)で、正しいのはどれか。

第55回国家試験 午後3

Danielsらの徒手筋力テストによる検査方法を【図1】に、前腕中央部の断面図を【図2】に示す。
図1の方法で段階3を判定できる筋は図2のどれか。

第55回国家試験 午後4

図に示す方法で筋力測定器を用いて膝関節伸展等尺性筋力を測定したところ、測定値は28 kgfであった。
膝関節伸展トルクはどれか。

第55回国家試験 午後5

5歳の女児。左股関節痛を訴えている。エックス線写真(下図)を別に示す。
疑うべき疾患はどれか。

第55回国家試験 午後6

「次の文を読み5、6の問いに答えよ。」の2問続きの問題です。
(問6の解答を選択して下さい。)

5歳の女児。左股関節痛を訴えている。エックス線写真を別に示す。
(問5) 疑うべき疾患はどれか。
1. 大腿頭壊死症
2. 大腿骨頭すべり症
3. 単純性股関節炎
4. 発育性股関節形成不全
5. Perthes 病

(問6)
5歳の女児。左股関節痛を訴えている。エックス線写真を別に示す。
この疾患について正しいのはどれか。

第55回国家試験 午後7

8か月の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。腹臥位で図のような姿勢を示す。
影響しているのはどれか。

第55回国家試験 午後8

検査用紙を図に示す。
1から25までの数字を1から順にできるだけ速く線を引いてつなぐのに要する時間を測定する検査はどれか。

第55回国家試験 午後9

70歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。Brunnstrom 法ステージ上肢Ⅲ、下肢Ⅳ。座位にて、肘関節伸展位で肩関節90°屈曲運動を指示したところ、屈曲共同運動パターンがみられた。
この患者で促通すべき筋はどれか。

第55回国家試験 午後10

牽引の場面を図に示す。
直達牽引法はどれか。

第55回国家試験 午後11

70歳の男性。自転車エルゴメーターを用い負荷強度30Wattsから50Wattsの5種類の一定負荷を行わせた時の心拍数変化を図に示す。
この例に全身持久力トレーニングで運動強度を嫌気性代謝閾値〈AT〉に設定する場合、最も適切な負荷強度(Watts) はどれか。

第55回国家試験 午後12

62歳の女性。約半年前から歩行中にふらつき、しゃべりにくいことに気付いていたが、最近これらの症状が悪化してきた。その他、四肢協調運動障害、頭部CTで小脳および脳幹萎縮を指摘されている。この症例の評価指標として適切でないのはどれか。

第55回国家試験 午後13

8歳の男児。脳性麻痺による痙直型両麻痺。GMFCS レベルⅢであり、床上はバニーホッピングで移動している。学校内の移動は車椅子駆動で自立している。
車椅子の設定で正しいのはどれか。

第55回国家試験 午後14

関節リウマチ(Steinbrocker のステージⅢ、クラス3)のADL指導で正しいのはどれか。

第55回国家試験 午後15

46歳の女性。BMIは29.0である。両側の変形性股関節症で、股関節周囲の筋力低下と荷重時の股関節痛がある。
理学療法で適切でないのはどれか。

第55回国家試験 午後16

83歳の女性。転倒して右股関節痛を訴えた。エックス線写真(下図)を別に示す。
疑うべき疾患はどれか。

第55回国家試験 午後17

69歳の男性。脳梗塞による右片麻痺。発症から4週が経過。Brunnstrom 法ステージは上肢Ⅱ、手指Ⅱ、下肢Ⅲ。移乗とトイレ動作は手すりを使用して自立、車椅子駆動は自立している。歩行は短下肢装具とT字杖を使用して軽介助が必要であり、病棟では車椅子で移動している。病室を図に示す。
この患者に適切なのはどれか。

第55回国家試験 午後18

17歳の男子。頚髄損傷。プールに飛び込んだ際に、頭部を底に打ちつけて受傷した。受傷8週後のMMT結果を表に示す。
機能残存レベルはどれか。

第55回国家試験 午後19

66歳の男性。意識障害で右上肢を下に腹臥位で体動困難となっているところを発見された。両膝、右手首、右肘および右前胸部に多発褥瘡を認め、脱水症を伴うことから発症後数日が経過していると考えられた。保存的加療とともに理学療法が開始され、徐々に意識障害が改善すると、入院後1か月で訓練中に右手のしびれを訴え、図のような手を呈した。
この患者の右手に適応となるのはどれか。

第55回国家試験 午後20

75歳の男性。脳挫傷。飲酒しトイレで倒れていた。頭部CT(下図)を別に示す。明らかな運動麻痺はなく、反復唾液嚥下テスト〈RSST〉は5回/30秒である。改訂水飲みテスト〈MWST〉や食物テストでは嚥下後の呼吸は良好でむせもない。義歯を使用すれば咀嚼可能であるが、実際の食事場面では自分で食物を口に運ぼうとしない。
この患者の摂食嚥下で障害されているのはどれか。