令和2年度(第56回)理学療法士国家試験問題|午後-19問〜午後0問
第56回国家試験 午後1
正常な小児の背臥位からの立ち上がりプロセスを図に示す。
このプロセスを辿る月齢はどれか。
第56回国家試験 午後2
72歳の女性。心原性脳梗塞。入院時、血圧145/78mmHg、心拍数102/分、GCS:E4V5M6、Brunnstrom法ステージ左上肢II、左下肢II、左上下肢筋緊張低下。入院時のMRIを下図に示す。
翌日に理学療法を行う場合、離床練習を中止すべき所見はどれか。
第56回国家試験 午後3
関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準による)の基本軸と移動軸で正しいのはどれか。2つ選べ。
第56回国家試験 午後4
理学療法士が下肢を固定し、体幹の前屈を行わせた状態を図1に示す。
次に図2のように固定位置を変更して体幹前屈を行わせたところ、体幹前傾角度に違いがみられた。
この違いが生じた原因として、最も筋力低下が疑われる筋はどれか。
第56回国家試験 午後5
56歳の男性。頭痛と複視を自覚し脳神経内科を受診した。頭部MRIで右脳幹部に腫瘍性病変を指摘された。対座法で観察した眼球運動を図に示す。
障害されている脳神経はどれか。
第56回国家試験 午後6
57歳の男性。脳出血による左片麻痺。Brunnstrom法ステージ下肢Ⅲ。左下腿三頭筋のMAS〈modified Ashworth scale〉は2。平行棒内歩行時に左下肢の踵接地はみられず、内反尖足となる。また、左下肢立脚中期に膝のロッキングを認める。そこでダブルクレンザック(ロッド式)短下肢装具を作製した。
誤っているのはどれか。
第56回国家試験 午後7
20歳の女性。転倒して左下腿骨骨折後、変形治癒となりその後手術が行われた。手術後翌日の単純エックス線を下図に示す。
この患者に対する運動療法で正しいのはどれか。
第56回国家試験 午後8
極超短波治療の図を示す。
aに対するbの照射強度はどれか。
第56回国家試験 午後9
22歳の女性。重量物を持ち上げたことにより腰痛が出現し、翌日腰部筋筋膜炎と診断された。
この患者に対する超音波治療で正しいのはどれか。
第56回国家試験 午後10
8歳の男児。転倒して橈骨遠位端骨折と診断され、6週間のギプス固定が行われた。固定除去後、関節可動域制限と筋力低下を認めた。
物理療法で適切なのはどれか。
第56回国家試験 午後11
60歳の男性。2型糖尿病。身長170cm、体重90kg。心肺運動負荷試験を行ったところ最高酸素摂取量が2,625mL/分であり、この60%相当の運動強度を処方された。
METsで適切なのはどれか。
第56回国家試験 午後12
運動失調が認められる患者に対し、体幹回旋筋の同時収縮による座位姿勢安定性向上を目的として、図に示す運動を行った。
この運動はどれか。
第56回国家試験 午後13
70歳の女性。両側変形性膝関節症。外来通院中である。自宅におけるADLは、FIMによる評価で、2項目(歩行・車椅子および階段)はT字杖を使用しての自立であったが、それ以外は補助具を使用せずに自立していた。コミュニケーション(理解、表出)や社会的認知(社会的交流、問題解決、記憶)は問題ない。
FIMの点数はどれか。
第56回国家試験 午後14
87歳の女性。転倒して左股関節痛を訴え、入院となった。受傷後2日目に後方侵入法で手術を受けた。術後のエックス線写真を下図に示す。
正しいのはどれか。
第56回国家試験 午後15
32歳の男性。筋強直性ジストロフィー。手指を強く握ると筋強直のために開くのに時間がかかる。側頭部と頬部の筋萎縮と閉口障害を認める。筋力はMMTで頚部2、肩関節周囲2、肘関節周囲2、手指3、股関節周囲2、膝関節周囲2、足関節周囲1で、立位になればかろうじて短距離歩行可能である。労作時に動悸や呼吸苦の自覚はなく、SpO2の低下を認めない。
正しいのはどれか。
第56回国家試験 午後16
8歳の男児。脳性麻痺による痙直型四肢麻痺。背臥位姿勢と引き起こし時に図のように対応する。
この児の車椅子の設定として適切なのはどれか。
第56回国家試験 午後17
42歳の男性。気管支喘息。ある薬物の吸入療法前後のフローボリューム曲線の変化を図に示す。
この薬物によって生じた呼吸器系の変化として正しいのはどれか。
第56回国家試験 午後18
80歳の女性。夫と2人暮らし。認知症があり、MMSEは13点。自宅にて転倒し、救急搬送され大腿骨頭部骨折と診断されて人工骨頭置換術が行われた。その後、回復期リハビリテーション病棟へ転棟し、理学療法を開始したが消極的である。
理学療法中の患者の訴えへの返答で適切なのはどれか。
第56回国家試験 午後19
74歳の女性。6か月前に左被殻出血を発症して、軽度の右片麻痺を呈している。くしを歯ブラシのように使おうとしたり、スプーンの柄に食物を乗せようとする行動がみられた。
この患者の症状はどれか。
第56回国家試験 午後20
80歳の女性。脳血管障害発症後5年、要介護2。杖歩行は自立しているが、転倒予防を目的に通所リハビリテーションでの理学療法が開始された。
転倒リスクの評価として適切なのはどれか。